異端の映画史 新東宝の世界 (映画秘宝COLLECTION)
によって 映画秘宝編集部
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内容紹介 文芸! エロス! 大戦争! 誕生から70年――文芸、戦争、怪談、海女、スーパーヒーローと、日本映画史に残る名作からエログロ満載の娯楽作まで、現代に生きる新東宝ワールドを初公開の貴重資料と充実の関係者インタビューで綴る! 黒澤明監督『野良犬』、溝口健二監督『西鶴一代女』など初期の新東宝の名作群美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみが歌う古き良き音楽映画稀代の興行師大蔵貢が産んだ空前の大ヒット作『明治天皇と日露大戦争』石井輝男監督の才気が爆発した『地帯(ライン)シリーズ』三原葉子、万里昌代が踊る! 新東宝を支えたグラマー女優たちの饗宴中川信夫監督が放った怪談映画のクラシック『東海道四谷怪談』『地獄』国産スーパーヒーローの原点「スーパージャイアンツ」シリーズ国際放映制作の名作ドラマ『西遊記』『コメットさん』そして2時間サスペンス……etc現代に生きる新東宝の歴史を全網羅! 〈巻頭カラー〉新東宝ポスター&グッズギャラリーわずか6本の映画を残して消えた幻の大宝映画のポスターも掲載〈インタビュー〉香川京子吉田輝雄星輝美山際永三(当時・助監督)渡辺宙明(音楽)〈新東宝の思い出座談会〉北沢典子原知佐子矢代京子平林鉄佳(結髪スタッフ)〈対談〉川本三郎×二階堂卓也60年前の貴重なメイキング写真が満載! スクリプター・河邉美津子さんが遺した新東宝秘蔵アルバムその数、120本超! 新東宝 改題再公開タイトル一覧本書で紹介されている主な監督、男優、女優中川信夫、石井輝男、渡辺邦男、並木鏡太郎、近江俊郎、小森白……ほか嵐寛寿郎、若山富三郎、天知茂、菅原文太、高島忠夫、丹波哲郎……ほか三原葉子、万里昌代、若杉嘉津子、久保菜穂子、前田通子、小畑絹子、三ツ矢歌子、扇町京子……ほか 内容（「BOOK」データベースより） 誕生から70年―『宗方姉妹』『西鶴一代女』などの文芸映画に、空前の大ヒット作『明治天皇と日露大戦争』、海女もの・「地帯」シリーズなどグラマラスな女優の競演に、ヒーロー映画『スーパージャイアンツ』…。現代に生きる新東宝ワールドを貴重な証言と資料で綴る決定版!
異端の映画史 新東宝の世界 (映画秘宝COLLECTION)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
各章で扱っているのは次の通りです。１章 新東宝誕生期の名匠達(黒澤、溝口、市川崑など)、２章がセクシー映画、３章 戦争映画、４章 スリラーとアクション映画、５章が怪談・怪奇映画、そして６章が会社解散後の国際放映によるテレビドラマ、となります。この会社の作品、俳優、スタッフについて丹念にまとめた本だと思います。目玉は豊富なインタビューでしょうか。…なんて書いてみましたが、私の生まれる数年前に解散した映画会社ですので、新東宝に関しては作品自体よりも、活字情報に多く接してきたかも知れません。洋泉社さん出版の二階堂卓也氏の「新東宝・大蔵 怪奇とエロスの映画史」とかも読みました。作品なら海女映画、会社としては「妾を女優にした」発言の大蔵貢社長のワンマン経営ぶりとか、前田通子さんの「裾まくり事件」とか、これが現代ならネット大炎上必至のエピソード群のイメージです。私とて人並みに黒澤、溝口は見ておりますが、「新東宝的な」作品と言えば「野良犬」や「西鶴一代女」よりも、セクシー映画や怪奇映画となるのかな? この辺りは全く見る機会もなく、時代の雰囲気も知らず、私には本書で取り上げた作品のチョイスが的を射たものか否かも判断できないのが残念です。実は個人的に一番よくわかったのは第６章、国際放映によるテレビ番組の時代でした。「西遊記」「太陽にほえろ」…。子供時代によく見た番組ばかり。それから、作曲家の渡辺宙明氏。マジンガーz、キカイダー、ゴレンジャー、ギャバンの主題歌を作った方が、「東海道四谷怪談」はじめ怪談映画や時代劇の音楽を手がけておられたとは、感動です。(しかし、同氏の記事は「インタビュー」と銘打たれていますが、他のレビュアー様がご指摘の通り、インタビューでは有りません。普通の記事です。)個人的に少し残念だったのは、巻頭カラーページがポスターやプレスシートなど印刷物の写真しかなかった事。また本文中に掲載された白黒写真は、映画の題名のみで役者さんの名前の表示が無く、私にはどなたなのか判別困難な物がありました。またインタビュー記事ですが、実施された年月日が記載されていません。全て本書のために２０１６年中に実施されたと考えて宜しいのでしょうか？それとももっと以前に収録された物も有るのでしょうか？この辺はきちんと明記して頂きたかった。インタビュー対象が1930年代生まれのお年を召された方々が中心でしたので、(語弊があったら申し訳ありませんが)ちょっと気になりました。上記の渡辺宙明氏の記事が「インタビュー」とされているのも解せませんでした。それと、お値段がもう一声お値打ちだったらと思ってしまったので、星は4つとさせて頂きます。なお、巻末の索引は、映画の題名に監督、脚本、出演者名も併記されており、本書での掲載ページを調べるためだけでなく、50音順の作品一覧にもなっていると言う親切な物です。
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